外は、

「樋渡さんの映画って橋本治の小説みたいだね」と数年前に言い放った人に、松岡正剛プロデュースの本屋が期間限定でできたらしいよ、と言ったら、行く気しねーって話で盛り上がった。松岡正剛の本を面白いと思ってしまったことが癪ではあるのだが・・『フラジャイル』とか『外は、良寛』とか、面白いと思ってしまった・・と言ったら、その人も同じだと言った。おぼっちゃんのインテリを好きと容易に言うことができるほど、その人の心も私の心も広くできていないみたいだが(若いのかな)、面白いものは面白いみたいだ。そして私、橋本治の小説は嫌いじゃないし、ひじょうに近いものを感じるが面白いとは思ったことが無いと言ったらその人も面白くないそうで。自分で振っておきながらちょっと凹んだ。