ミント

 子供の頃好きだった漫画家は、みやすのんき弓月光立原あゆみです。
 金木犀のおかげでイライラする。頭痛くなる。やだな。はやく冬にならないかな。
 フェントン社の1948〜9年の2年間だけに製造されたコインドッドのランプシェード、「ハニーサックル」のミント(デッドストック)にうっかり入った西荻窪のアンティークショップで一目ぼれしてしまい、どうしようもなく恋焦がれて胸が苦しかったので、買ってしまった。
 こんな高価なもの買ってしまったーと、買ったことを後悔したわけでもなく、嬉しくてしかたなかったのだが、なんだかいろいろ苦しくなって笑いながら泣いていたら牛越君が「こんなおもしろいもんみつけちゃったら買うしかないでしょ!」と笑った。
 ARABIA社のデッドストックやらヴィンテージのティーカップによく恋して衝動買いしてしまったりしている私は、お金を稼ぐことを知らず、お金を使うことしか知らない。牛越君の好みと同じものではあるのだが、罪悪感をおぼえたりする。牛越君はそういうものを買うために僕は働いてるんだよ、と言う。
 そうかといって、開き直れるような性格では無かったりする私なので(残念)、将来は私がたくさん稼いで牛越君が働かないで済む状況などを想像してみたりする。
 

 

 高校生のときにはまってからずっと大好きなちあきなおみの「朝日のあたる家」をここのところずっと繰り返し聴いている。「バーチャルコンサート2003 朝日のあたる家」というアルバムに入っている。YouTubeに歌ってる姿があった。かっこいい。心底しびれる。一番ライブで聴いてみたい歌手なのだが、二度と表舞台に立つことはないのだろうか。

 西谷修の「不死のワンダーランド」という本がとても面白かったので何度も読み返している。次はレヴィナスでも読もうかと思うと牛越君に話したら絶句していた。