寝言

 叶恭子先生が連れてる「ガイ」(最近はメンズではなくそう呼ぶ)は、難民か?はたまた貧しい国から売られてきたのか?というほど怯えた笑顔で叶恭子先生をぎこちなくエスコートしている。ガイたちは、金は無さそうだわさほどグッドルッキングでもないわでやっぱり稲川素子事務所だろうか。
 「あんたの寝言で吐きそうになったよ!」と、牛野郎に言われた。毎日寝言が気持ち悪いらしい。わりとはっきりクリアに寝言を言うらしい。起きてるのかと思うらしい。しかし寝てるらしい。ちなみに牛楠が吐きそうになった寝言は、「おしっこ煮詰めて待ってます」。覚醒時にその発想は無いな。
 大琳派展、また行ってきました。牛越君が行きたがっていたので。今回、大琳派展のカタログも買ってもらった。イヤッホーイ。光悦、宗達光琳はやっぱり何度見てもおもしろい。光悦の茶碗なんか超おもしろい。大好きな三内丸山遺跡の土器資料館にありそう。なんて言ったらおっさんに殴られそう。茶碗、いろいろ見たいな。それにしても乾山は生真面目だけど才能ないねー。光琳も弟の乾山に「おまえ、つまんないよ」ってよく言ってたんじゃないかな?酒井抱一くらいになっちゃうと、絵の具の発達と技術の進歩くらいしか感じられなくてつまんなかった。鈴木其一はおもしろかった。なんて、適当なこと言ってますが。
 フェルメール展も先月見に行ったのだけど、光琳の時代とフェルメールの時代って同時期なんですよね。その時期、日本においては絵の主流はあくまでデザインで、オランダでは絵の主流は風俗画なんですね。西欧的な個人主義的芸術の歴史って、絵画の歴史でいえば、ほんと、最近だよな。好きなんですけどね、個人主義。自分の内側からやってきたものをさらす、みたいなものが現在では文学だとか芸術の定義だったりしますが、山田風太郎みたいにそれを否定したものも好き。
 なんでもいいけど、遊びがあるものが好き。