無題

 1500mlのマグナムは、1060円でしたね。
 ここのところ、読書欲がまったくないのは、他の欲が大きくなってるからなのかな。
 江東区神隠し殺人と題された事件の裁判のニュースを見ていて、裁判員制度を目前にして、公正な判決というのをよく言われていたけれど、公正って言葉があのような殺人の前にはどう機能するのかよくわからなくなってしまう。現行法における公正にすぎないのだけれど、なんなんだろうな。あの男は犯した殺人の残虐性に比べて、ほんとに小さな、取るに足らない男なのだろう。そんな人間に罪を償うことなどできるのだろうか。脱力してしまう。だいたいがそのようなものなのかな。罪を償うことができる人間ってのも資質の問題なのだろうか・・むなしい。それにしても罪を償う方法なんて、カタチはあるのかな。ないな。
 唐突だけど、昨年、再読して以前読んだときよりも考えさせられた本。
 
あまりいろんなものを見ようとしない人とか、頭がかたい人は受け付けないだろうけど、正直かなり面白かった。陸田の死刑執行までを読みたかったな。しかし池田晶子のほうが先に死んだね。気になる人は読んでみてください。とてもいい本。(いろんな意味で)