ヘルツォーク

 昨日は寺克さんちでTK氏手作りの美味しいご飯を食べたり、アメリカにいるあやちゃんとテレビ電話で話したり、50インチの画面でコーエン兄弟の「ノーカントリー」を見たり、とても充実したひとときを過ごした。高級炊飯器の米の炊き上がり具合に、TK氏と私は激しく興奮してしまった。
 それにしても、久しぶりに人が殺される映画を見た。私、殺人とか暴力が描かれている映画が、子供の頃からものすごく苦手で。ほんのちょっとでも、どんなコメディでも苦手。私の好きな映画って、どんだけ悲惨でも、暴力シーンが無くて人が殺されない映画なんですよ。10代のときに見たコーエン兄弟の「ファーゴ」とか、いい映画だとは思うけど、人が殺されるから辛かった。ましてや「ノーカントリー」、ファーゴのキチガイ野郎をパワーアップさせて、何がなんだかわけわかんないくらい人がべらぼうに殺されたーーーーーー。がーーーーーん。
 そおいや2年くらい前にケン・ローチの「麦の穂をゆらす風」を見たときは、一週間泣き通して熱出して寝込んだ。他人の創作でよくそこまでダメージ受けることができるよな、と自分でも感心する。まぁ、とにかく嫌いなんですよね。映画で描かれる殺人と暴力が。あーもう映画なんか見たくないーとすっかり臆病者になっちまったんです。ケン・ローチの「麦の穂・・」は、さすが巨匠と唸らせる、すごい映画ですけどね。コーエン兄弟はもう二度と見ないな。。。ビッグ・リボウスキオー・ブラザー!も別に面白くなかったし。。。なんか、やたら人が死ぬ割に普通すぎてなんもないんだもん。。。
 しかし寺さんに「アギーレ 神の怒り」のDVDをいただいてホクホク。ヘルツォークってほんと、ちょーーー変な人だと思う。ヘルツォークの映画が好きっていうか、映画に滲み出てる変すぎるヘルツォークのキャラが好きかなのかも。「10ミニッツ・オールダー」でも1人で変人ぶり炸裂してた。南米の少数部族絶滅の悲惨なドキュメントを下ネタでしめるなんてヘルツォークにしかできん妙技だ。「アギーレ 神の怒り」15年ぶりくらいに見る。これも人死ぬな。でも中世くらいの設定だから、大好きな中村梅雀さんのサスペンスをみるくらいの気持ちに切り替えよ。なんてったってクラウス・キンスキー!!!!!

 昨晩、はじめて気付いた。寺さんイケメン!
 オランダ人の血が入ってると聞いて納得。